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文化財の複製・修復|製作者プロフィール

第1回 複製1

写真:小林 泰弘

小林 泰弘(課長)

専門分野

仏像の修理・修復


実績

  • 東寺(教王護国寺)炭化四天王 保存処理
  • 西明寺阿弥陀如来坐像 修復
  • 願興寺聖観音菩薩坐像 模刻
  • 写真:東寺(教王護国寺)炭化四天王
  • 写真:西明寺阿弥陀如来坐像
  • 写真:願興寺聖観音菩薩坐像

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仕事内容

写真:仕事内容

修理は実物の状態によって修理する方法も材料もさまざま。
最適な修理を求めて、試行錯誤の日々。

昭和60年に東京芸大大学院を終了し、中学校の非常勤講師を経て63年9月に京都科学に入社してから、もう20年が経ちます。仏像修理で入社し絵馬や民具建物の壁画に至るまであらゆる伝世品関係の修理に携ってきました。

修理は実物の状態によって、修理する方法も材料も変わります。適切な修理を考えて仕様を設定し、修復しているのですが、「本当にこの仕様でいいのか」「材料は合っているのか」、自問自答の毎日です。

東寺の四天王に使用した樹脂は、浸透性が良く、炭を固めてくれるのですが、樹脂光沢も出やすいので、濃度を調整する必要があります。薄めすぎると、強度が落ちるので、最適な濃度を求めて何度もテストを行いました。また西明寺の阿弥陀は、後世の補修で施された彩色などが厚く塗られ、平安時代の形が鈍っていたため、後補部分を取り除き、本来の姿に近い形へ修復しました。

平安時代に途絶えてしまった乾漆技法を再現。
X線で構造を確認しながら、当時の道具で製作。

修理では同技法で直す場合もあるので、当時の技法を再現する模造は欠かせません。

願興寺の乾漆聖観音坐像の模刻を同技法で行いました。

同技法と言ってもこの乾漆技法は平安時代に途絶えてしまった技法で現在伝わっていません。文献や、残存している像を調べて何とか技法を再現しました。

この技法に関しては賛否両論いろいろな意見が出ましたが、今まで見た中で一番近いと言ってくれた先生もおられました。

X線で中の心木の構造、貼られた麻布の枚数を確認しながら当時使われていた道具(模造)を使い製作しました。

今後の抱負

課全体のスキルアップを図り
この技術を生かして新たな市場へチャレンジしていきたい。

日本の歴史、文化の伝承に少しでも貢献できるよう、これまで以上にモノづくりに磨きをかけるべく、日々勤しんでいきたいと思います。

また、これまでに培ってきた技術や技法を活かして、あらたなものづくりにもチャレンジしてみたいと思います。

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写真:西田 均

西田 均(主任)

専門分野

型取り


実績

  • 京都国立博物館所蔵 威奈大村骨器
  • 平原遺跡出土 銅鏡
  • 加茂岩倉出土 銅鐸
  • 写真:威奈大村骨器
  • 写真:平原遺跡出土 銅鏡
  • 写真:加茂岩倉出土 銅鐸

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仕事内容

写真:仕事内容

日本が誇る貴重な文物に直接触れる緊張と誇り。
「京都科学だから、任せても安心だ」と言われ続けたい。

文化財の複製品製作にかかわるようになって、もう少しで30年になります。主な得意分野は、実物資料の型取りと成形、仕上げです。

さまざまな国宝や重要文化財の複製品製作にあたり、日本が誇る貴重な文物に直接触れ、型を取ってきました。誇りを覚える瞬間であると同時に、極めて神経をすり減らす仕事でもあります。「京都科学だから、この仕事を任せても安心だ」と言っていただけることが幸せです。

今後の抱負

貴重な技術を後世にも伝えていくとともに
本物と区別がつかない精密なレプリカを目指す。

少しでも長くこの仕事を続けていけるよう健康管理に気をつけていきたいです。 さらに本物と区別がつかないほど精密なレプリカづくりを目指します。

多くの先輩たちから教えていただいた貴重な技術を後世にも伝えていきたいです。

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写真:清水 浩次

清水 浩次(主任)

専門分野

彩色・平面複製


実績

  • 国宝『荒神谷遺跡出土銅鐸・銅矛』複製品製作及び出土状況ジオラマ製作
  • 『紺紙金字一切経』複製品製作
  • 『越知町立横倉山自然の森博物館』原生林の大ジオラマ製作
  • 『伊能忠敬、測量器具模造』
  • 写真:荒神谷遺跡出土銅鐸・銅矛
  • 写真:紺紙金字一切経
  • 写真:原生林の大ジオラマ
  • 写真:伊能忠敬、測量器具

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仕事内容

写真:仕事内容

「文化財関係の仕事をしたい」一心で入社。
立体物の彩色と、平面物の複製品製作に力を発揮。

ただ「文化財関係の仕事がしたい」という気持ちだけで京都科学に入社。青磁器の修理カ所への彩色から始まり、土器、銅鐸などの複製品、模造品の彩色を担当しました。絵の具だけでは表現できない時には、薬品で腐食させるなど他にもっと似る方法がないかと試行錯誤の連続です。

もともと和紙に興味があり、修復経験があったため、古文書や掛軸などの平面関係の複製品製作も担当しています。立体物の彩色経験を生かして、印刷技術と彩色技術の良いところを取り入れて、複製品を製作しています。また、原稿用データの撮影、画像処理、印刷、補彩のすべての工程を社内でできるようにし、細かな要望にも応えられる体制を整えています。

今後の抱負

さまざまな可能性を考え、検討し
少しでも満足していただける複製品づくりを目指す。

今までの複製製作概念にとらわれないように、さまざまな可能性を考えて、より本物に近い複製を作っていきたいと思います。

例えば、平面複製を平面と考えず立体的にとらえて製作すれば、もっと臨場感が出ないだろうか?その実物資料の周辺である歴史的経緯や、製作方法などを見れば、もっとその物の特徴が見えて来ないだろうか?そしてこの複製に何が求められているのだろうか?

さまざまな角度から思考し、検証を加え、これからも少しでも満足していただける物づくりをしていきたいと思います。

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写真:和久田 優子

和久田 優子(主任)

専門分野

彩色


実績

  • 長野県棚畑遺跡出土土偶 国宝『縄文のヴィーナス』
  • 秋田県水神社所蔵 国宝『十一面観音鏡像』
  • 奈良県藤ノ木古墳出土品一式
  • 写真:縄文のヴィーナス
  • 写真:十一面観音鏡像
  • 写真:奈良県藤ノ木古墳出土品

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仕事内容

写真:仕事内容

物の成り立ちや歴史も含めたリアルな表現へ。
ゴールのない奥深いレプリカの道を歩み続ける。

京都科学に入社して以来、レプリカの彩色に従事してきました。見えている色をそのまま塗るだけでは厳密な再現にはならず、物の成り立ちと歴史を理解して正確に色を重ねてこそリアルな表現ができると気付き、ゴールのないレプリカの道を歩み続けています。

また、伝世品の修理も担当しています。お預かりした実物には全く変化を加えずにお返しするレプリカ製作の仕事と違って、実物に手を加える修理の分野に足を踏み入れるのは勇気のいることでした。しかし、レプリカ製作で得た経験を修理に、修理で得た経験をレプリカ製作に生かしていくことに、新しい可能性を見出しています。

今後の抱負

専門分野を越えた交流と
技術者の育成による技術の継承に努めていきたい。

レプリカ製作、多種にわたる修理、同質素材での模造。それぞれの専門分野での意見を交換して、よりよい結果が出せるよう努力していきたいと思います。

今、全国的にレプリカ製作の技術者が減少傾向にあるため、新しい人材を育てて技術を継承していく方法を模索しています。

また今年(平成20年)は同志社大学の博物館学実習での講義もさせていただきました。レプリカについて理解を深めていただく機会があれば、これからも積極的に出ていきたいと思っています。

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