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文化財の複製・修復|製作者プロフィール

第4回 修復

写真:那須川 善男

那須川 善男


実績

  • 東比田の山村生産用具 保存処理
  • 行道面(観音面・地蔵面・童子面)修復
  • 護国寺絵馬 修復
  • 山口市三重塔 修復・模刻
  • 写真:東比田の山村生産用具 保存処理
  • 写真:行道面(観音面・地蔵面・童子面)修復
  • 写真:護国寺絵馬 修復
  • 写真:山口市三重塔 修復・模刻

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仕事内容

写真:仕事内容

仏像修復の技術を生かして、
技法や材料からのアプローチで多種の伝世品を修復。

ほとんどの仏像はさまざまな素材から成っているため、仏像修復に必要な技術を応用していろいろな資料の修復を行ってきました。それが少しずつ拡大し続けた結果、さすがにそのものが持つ意味やその位置づけなどまではなかなか言及できないものもありますが、技法や材料からのアプローチという形であれば、現在ではかなり多種の伝世品、例えば彫刻、絵馬、民俗資料、陶磁器、金属製品、革製品、繊維製品、石膏製品、ガラス製品その他の単独あるいは複合的なものの修復に対応できるようになりました。

また、それらを保管するための箱などの製作、マウントの製作なども行っています。

大型の資料等の修復も行っており、坐像(胡坐をかいて座っているような形)で像高(この場合座高)が約3メートルの不動明王像の全解体修復、最大高約4.5メートルの山車の修復や、建築物からの壁画や装飾の取り外しなどにも関わっています。

その他の業務として、収蔵庫の空調等の点検・管理、収蔵庫および前室の保全、実物資料の撮影・記録・梱包・輸送なども行っています。


今後の抱負

最適に近い修復方法を考え
それを実行する技術とセンスを今後も磨いていきたい。

修復するときには、それが何でできていて、どういう構造をしているか、そしてどのような損傷があり、どんな状態であるか、またそれを取り巻く環境はどうかということを考えていくと、意外とできることというのは限られてきます。 もっともその限られた答えの範囲の中で「どれが最適に近いか」という答えを導き出すには、それなりの姿勢と知識が要りますが。そしてその答えを行使し、より良い形で実現するには技術とセンスが必要です。そのためのトレーニングを今後も続け、可能な限り高めつつ、それを使いっぱなしにするのではなく、もっと活用するということを考えたいと思います。

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写真:西谷 吉秀

西谷 吉秀


実績

  • 奈良文化財研究所 平城京出土木簡模造(奈良県・重要文化財)
  • 浅井畷古戦場石碑(石材保存処理)
  • 矢田野エジリ古墳出土埴輪修理(石川県・重要文化財)
  • 風張遺跡出土土器・土偶の修復(青森県・重要文化財)
  • 写真:平城京出土木簡模造
  • 写真:浅井畷古戦場石碑(石材保存処理)
  • 写真:矢田野エジリ古墳出土埴輪修理
  • 写真:風張遺跡出土土器・土偶の修復

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仕事内容

写真:仕事内容

木簡の模造量はきっと世界一!
彩色以外なら何でも来いの守備範囲の広さが自慢。

1964年、大阪市北区生まれ。1990年、2年間のバイト期間を経て京都科学に入社。

現在までの主な作業項目としては、レプリカの型取り・成形、動物・植物の標本レプリカ製作、模造品製作、石材保存処理、地球が相手の遺構保存処理など、さまざまです。模造品の中でも、特に木簡の模造量は世界一ではないかと、自分では思っています。(現在592本目を製作中)

最近では、土器・埴輪の修復も始め、彩色以外なら何でも来い、という守備範囲の広さが自慢です。

今後の抱負

「ものづくり」をひたすらに行うことで
私たち京都科学の、そして日本の社会の夢を紡ぎたい。

レプリカ、保存処理、修理など、文化財に関係する京都科学の仕事は多種多様です。文化財は、地域や国の宝であり民族としての歴史であり、特に日本の社会は文化財に夢やロマンを抱いているのだと思います。京都科学の社訓に「我ら社会とともに在り」とありますが、社会と私たち京都科学の夢を紡ぎ、ロマンを垣間見せるお手伝いができればと思います。自分の行った仕事がどこかで評価されるとしても、ずっとずっと先かもしれませんが、それまで歴史好きや子どもたちに酷評されない「ものづくり」をひたすら行うばかりです。

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写真:製作者一同

製作者一同


現状に満足することなく
日本全体の教育と文化を視野に入れた新たなチャレンジを

さまざまな科学を根底で支える学術資料、なかでも歴史や自然史など時間の流れに関わる資料は、ひとつひとつがかけがえのないものです。それらは向き合う人の求めに応じて、多様な計り知れない価値を顕し、また将来解明される多くの可能性を秘めています。そのような文化財・学術資料を確実に保存すると同時に、その価値を広く共有されるものとすることは、多くの先達が追い求めてきた理想でした。

私たちは、二次資料としてオリジナル資料の忠実な写し「複製・模造」を製作し、損傷・劣化が懸念される原資料に替えて活用に供すること、オリジナル資料そのものに「修復・保存処理)を行い、その延命を図るとともに、理解・活用しやすいかたちにすること、さらには学術的な資料に基づく「復元模造品および模型)などの製作によって、より深い理解を助け、貴重な文化財・学術資料の保存・活用・普及を総合的にサポートしています。

少し前まで複製は、それ自身が実物の代用ができるほど精巧なものを求められました。

脆弱な実物資料から型取りを行い、実物とは異なる材料で形を置き換え、彩色によって実物資料の質感や表情を克明に表し、研究対象となる複製ができあがっていきます。この技術に関しては当社が随一であると自負しています。

近年は単なる展示用の複製物が多くなり、技術的にも危惧を抱かざるをえない状況です。この技術を継承していくためにも、文化財の複製というだけではなく、日本全体の教育と文化に深く関与し、新たなチャレンジをする必要を実感しております。当社で一緒に仕事をするかけがえのない仲間たちと共に視野を大きく広げ、「和」を大切に取り組んでいきたいと思います。(小林)

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