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歴史・文化|文化財の複製・模造・模写・模刻

【県指定文化財】広木上宿遺跡出土五宝塔

メインビジュアル:広木上宿遺跡出土五宝塔

平成4年9月、県道バイパス工事に先立つ埋蔵文化財発掘調査により、埼玉県美里町広木地区の広木上宿遺跡の小さな土坑から金・銀・金銅・銅・鉄の異なる5種類の金属で作られた小型宝塔と小型未開敷蓮華が漆箱に収められた状態で発見されました。

金製は21.4金、銀製は純銀に近い95%、金銅製は銅地に金鍍金もので、いずれも極めて精巧に作られた美術工芸品です。

製作技法から平安時代末期から鎌倉・南北朝時代が推察されますが、埋納時期は周辺の遺構から南北朝時代と考えられます。

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所蔵者:
美里町教育委員会

製作者コメント

埼玉県児玉郡美里町にある広木上宿遺跡から出土した、金・銀・金銅・銅・鉄の五種類の材質で作られた高さ4cm足らずの小型宝塔と、小型未開敷蓮華の模造製作を行いました。

宝塔とは、平面円形の塔身に方形屋根を架けた一重塔のことですが、一番下に基壇を置き、その上に方形の基礎を乗せ、扉のついた塔身に笠と呼ぶ屋根を架け、相輪を乗せる様式そのままに、それを高さ約3.5cmに作り上げています。銅製と錆のついた鉄製宝塔は少し簡素な形ですが、金・銀・金銅製の宝塔は実に精緻で、プロポーションも美しいし、相輪の請花は透かしになっているし、塔身の扉は開閉できる!掌に五点とも乗ってしまうほどの大きさであるにもかかわらず、です。

未開敷蓮華は「みかいふれんげ」と読み、開く前の蓮華を表します。蓮華は泥の中から綺麗な花を咲かせることから、清浄で何にも染まらず、変わることのない真理を表す花とされています。宝塔と同様に、金・銀・金銅製は、より細かな表現がなされています。

鉄製などは錆のため正体を失っていたので、厳密には復元できません。しかし、極小でありながら、極めて巧緻にできていて、構造の細部まで検証できるものの模造ほど困難なものはありませんでした。形の表現において、逃げようがないため、完成に予定の2倍の労力を費やすることになりました。

ただ、できあがったものは、実物の持つ格調を十二分に伝えうるものとなりました。

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