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文化財の複製・修復|文化財の複製・模造・模写・模刻

歳神社農耕絵馬

メインビジュアル:歳神社農耕絵馬

絵馬とは祈願または成就感謝のために、神社や寺堂に奉納するさまざまな絵の描かれた額のことです。生馬や木馬を神に献じたり、土馬を用いた祭祀(さいし)の風習が変化して絵馬になったと考えられています。国東町下中田の歳神社の絵馬(大正5年)は、飛行機が飛び、鉄道が走るという一種の風俗絵馬になっており、当時の村人たちの憧れが込められた面白い農耕絵馬です。

 
納入場所:
大分県立歴史博物館

製作者コメント

複製品の製作といってもいろいろな場合がありますが、今回のように実物をお借りすることができないため、現地まで「資料取り」に行くことは珍しくありません。

その上今回は、現地に着いてもすぐに仕事に取りかかることができませんでした。絵馬が、天井に吊り下げてあったため、まずそこから取り外す作業から始まりました。この絵馬ほどの大きさになると、1人では持てなく、その上、絵馬の取付け金具を外すためには無理な体勢になり、やっと4人がかりで取り外せたという感じでした。この作業だけでひと仕事終わった、という気がしたくらいです。

取り外した絵馬を作業ができる場所まで運び、「資料取り」、すなわち採寸、材質調査、色見本、撮影など複製品を製作するために必要な調査をしましたが、作業も終わりホッとしたのもつかの間、絵馬を元にあった所に戻す作業が待っていました。無事に元の場所に戻し、やっと今回の作業が完了したということになりますので、避けることはできません。今思い出しても疲れてしまいます。

その疲れに反して、自動車、電車が走り、飛行機も飛び、西洋人?中国人?国籍も多彩な実に楽しい絵馬でした。どのような気持ちで描いたのでしょうか?新しい物が気になり、見た物すべて描こうと思ったのでしょうか?今この画家がいれば、何を描いているのだろうかと考えると楽しくなります。

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