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歴史・文化|文化財の保存・修復・修理

西都原地下式4号横穴墓出土短甲

メインビジュアル:西都原地下式4号横穴墓出土短甲

えびの市教育委員会からの依頼で、現在保存処理中の短甲を展示するための安定台を製作しました。同じくえびの市に納品した短甲保存処理で製作した安定台と同様の仕様とし、デザインも合わせました。

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納入場所:
西都原考古博物館

製作者コメント

安定台の製作のため借用された西都原地下式4号横穴墓出土 横矧板革綴短甲を実見したときには、相当な焦りを感じざるを得ませんでした。なぜなら、短甲を構成する鉄板は、そのほとんどが独立した部材であって、それぞれを丈夫なナイロン糸で各部材を綴じ付けることで短甲の形状が保たれていたからです。安定台に求められる事項の一部は元の姿の回復ですが、情報の保存と安全性(破損の防止)が担保されなければなりません。そのため、安定台の製作に先立って部材同士を接着することは資料の希少性からも議論する余地もありませんでした。

それなら、下重なりになった部材はともかく、上重なりになった部材はどのように固定するか?また、後胴は良好に残っていて7段に分かれるが、一体化すれば最下の部材に上6段の荷重が掛かるので安全性に問題が残る・・・。悩んだ挙句、下重なりとなる部材はレプリカ製作技法を応用して内面の形状に沿った支持具を製作し、上重なりとなる部材は下重なりとなる部材に保護材を取り付けた金属線で固定することを、後胴は上の4段と下の3段で分割して荷重の分散を図ることを提案して、製作許可を得ました。

博物館運営に携わる方々の「伝えたい思い」「守りたい思い」と、それを支える「技術」と「材料」が適切に重なったとき、より的確で安全性の高い展示台が生み出されることでしょう。そのことは展示内容をより豊かなものにするのです。

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