わたしたちは、昭和29年に初めて複製品を手がけたことを皮切りに、国宝・重要文化財を含む分野の複製・復元・模造を数多く手がけてまいりました。

昨今では、東京オリンピックや万国博覧会を間近に控え、日本の伝統文化を理解し広い視野を持ったグローバルな人材育成を目指して、こどもたちの「文化芸術教育」の充実が期待されています。

京都科学は、これまで培ってきた経験を活かし、微力ではございますが、その一翼を担えればと願っております。

2019年9月 株式会社 京都科学

お手伝いできること

文化財の修復・レプリカ製作の技術でご要望にお応えいたします

事例集

例えばこんなご相談に対応いたします

こどもたちに体験してもらいたい

総合的な学習など学校の授業において、
郷土資料や身近にある過去の遺産に実際に触れることで、
日本人としてのアイデンティティを育みます。

よくある依頼

  • “触れる”文化財(レプリカ)を使った授業を行いたい
  • 教科書では説明しにくい部分を立体で説明したい

ポイント

  • 視覚に偏りがちな“観賞”から五感を使う“鑑賞”へ
  • 座学による知識優先の教育から、体験型の教育へ

事例_1:地元で出てきた土器片を使って体験学習をしたい

土器の破片を復元して当時の人と同じような使い方をしてみたい。
中がどうなっているかも、覗けたらいいな。

  

中に入っている玉の動きを観察でき、実際に水を入れて使えるような複製品を作って欲しいとの依頼。
復元案は諸説あるうちから、対話を重ね検討し、今回の仕様となりました。

例:『ハソウ』
中に入っている玉が転がる様子を観察できるよう、一部を透明にし復元モデルを製作。実際に水を入れ、注ぐ体験ができます。用途は、祭礼の道具や徳利など諸説あり。

京都科学作成のスケッチ

(右)南砺市埋蔵文化財センター所蔵


ご要望

  • ハソウの中に入っている玉を観察できる構造にしたい
  • 中に水を入れて使いたい
  • 欠損部分を復元したい

ご提案ポイント

  • ハソウの一部を半透明にする
  • さらに観察しやすいように、透明の窓を2箇所設ける
  • 水を入れ使うことを考慮し、耐久性のある塗料を使う

(左から)ハソウ下部の欠損部の復元→ろくろ成形の要領で上部の復元→仮組み確認→彩色

地域の文化財を次世代に伝えたい

地域で保存してきた貴重な文化財の修復やレプリカを使って、
こどもたちに伝統文化を残すことができます。
また教育機関と地域が連携した郷土教育にも役立ちます。

よくある依頼

  • 町内会で保管している人形や仏像、御輿などの修復
  • 地域で発掘された文化財の修復

ポイント

  • 身近にある文化財を活用した地域振興
  • 文化財を通じた地域内交流と郷土教育

キーワード

絵馬/扁額/農耕具/生活用具/山車人形/からくり人形/雛人形

事例_2:古くなった町内会の山車人形を元の姿に戻したい

昔から町内会で保管している「山車人形」が古くなって壊れそうです。
未来ある地域のこどもたちに継承したいのですが、どうしたらいいでしょうか?

  

茨城県潮来市潮来七丁目町内会の山車人形「素戔嗚尊」
明治34年に作られたものです。傷や割れが目立つので修理をすることになりましたが 過去に何度も修理と塗りなおしをされて顔立ちが変わってしまっていたため、分厚い塗料の層を剥がすことを提案し、元の形を取り戻しました。髪や髭も制作当初の方法で植え直しました。

山車人形の古写真

潮来市潮来七丁目町内会所蔵
この写真は、昭和10年頃撮影されたものです

修復前と修復後の比較写真

(左)修復前 (右)修復後 潮来市潮来七丁目町内会所蔵

茨城県潮来市潮来七丁目町内会所蔵


抱えている問題

  • 100年もの間の度重なる修理により、かたちが改変されている
  • 祭礼の際に受けた紫外線や衝撃による痛み、カビ
  • 膠(天然の動物性接着剤)の劣化による部品のずれ

ご提案ポイント

  • 古写真や資料自体の観察をもとに製作当初の姿かたちを研究
  • 改変された箇所を取り除き、復元
  • 祭礼での使用に耐えうる高い強度を与える

実施フロー

  1. 聞き取り
  2. 調査
  3. 仕様提案・お見積もり
  4. 修復・補強
  5. 納品
  6. 取り扱い・保管環境のご提案

実際に手がけた事例はコチラ↓

潮来市山車人形の資料 (PDF:1.5MB)

文化財を観てもらいたい

世代や地域の壁を越えて相互理解を深めるための文化財。
それを守り伝えることは言わば未来への贈り物です。
修復や複製の製作、展示方法や日常的なメンテナンスなど様々な角度から
お手伝いをさせていただきます。

よくある依頼

  • 劣化が進む資料の複製
  • 地域で発掘された文化財の修復

ポイント

  • 資料価値を尊重した文化財としての修理
  • 正確な情報を伝えるための複製製作

キーワード

土器/石器/骨角器/銅/銅鐸/銅剣/漆製品/木器/鉄器/短甲/仏像/陶磁器/甲冑/被爆資料/戦争資料/古銭/丁銀/鉱山資料/鉄道資料


(左 実物)イノシシ型注口土器/(右 複製品)富山県埋蔵文化財センター所蔵

(左 修理前)/(右 修理後)伝長宗我部信親所用紅糸日の丸縅二枚胴具足 雪蹊寺所蔵

事例_3:広島の被爆資料を海外の人にも見てほしい

広島への原爆投下から70年以上経過し、被爆資料である靴の劣化が進行しています。
実物は動かせないので、海外へも貸し出せる複製品をつくりたいです。

  

劣化が進行している実物資料の保存と「平和教育」への活用を推進するためのご依頼です。
本革を用いた革靴の制作では、縫製糸の太さや質感などの微細な部分まで精査し、持てる技術を結集して70余年の歳月を再現しました。

(左)実物:横田靖子氏寄贈/ (右)製作した複製品:広島平和記念資料館所蔵


抱えている問題

  • 70年以上もの月日が流れ、経年劣化が進んでいる
  • 被爆を受けた靴の、ありのままの姿を残したい
  • 国内外の展示でのリスク低減のため、複製品が欲しい

ご提案ポイント

  • 3D技術を用いた正確な計測
  • 質感再現のために、本物の革を使用
  • しわ・汚れ・破れなど精緻に再現

実施フロー

  1. 聞き取り
  2. 仕様提案・お見積もり
  3. 3D計測
  4. 製作
  5. 納品
被ばくした革靴のレプリカ製作工程の写真

(左から)3D計測→縫製→形状・質感の再現→彩色


外部リンク:この被爆資料(革靴)にまつわるエピソードなどもご覧いただけます。

広島平和記念資料館のWEBサイトへ

観光資源として文化財を活用したい

準備中

お問い合わせ

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