SimSim トップアイコン WEB版

医学・看護のシミュレーション教育情報をお届けするWEBマガジン

  • シミュレーション
  • 医学

第50回日本医学教育学会大会
共催セミナーレポート

[画像:トップ画像]

8月に開催された第50回日本医学教育学会大会。
その共催セミナーで、小山勇先生(埼玉医科大学国際医療センター)と石川和信先生(国際医療福祉大学)のお2人に、今後のシミュレーション教育の在り方新時代のシミュレーション教育プログラムについてご講演いただきました。
セミナーには、医師だけでなく教育機関で指導に携わる様々な職種の方々など、定員を超える多くの方にご参加いただき、講演後はシミュレーション教育の具体的な管理運営方法に関する質問など、活発な意見交換と質疑応答が行われました。
今回はそれぞれご講演頂いた内容の一部をお届けします!

シミュレーション教育の在り方への提言
―国内外の調査研究から (小山先生)

小山先生は平成27年・28年度 大学における医療人養成の在り方に関する調査研究委託事業(テーマ 国内外の医療系学部等におけるシミュレーション教育・研修に関する調査研究)にプロジェクトチームメンバーとして参加されました。
このことから、海外での視察をふまえた今後のシミュレーション教育の在り方についてご講演いただきました。

主な講演内容

  • グローバルスタンダード
  • シミュレーション教育に関する国内外の先進的な取組みの事例
  • シミュレーション教育への提言

国内外のシミュレーションセンターでの取り組みを紹介。
また全米医学校協会アンケート調査では、『単にシミュレーションをするのではなく、“どのようなコンピテンスに対して実施するのか” 目的が明確なので個別の評価ができている』との結果を報告。
これらをふまえ、『医学部入学直後から専門医教育までシミュレーション教育を導入する』『シミュレーションセンターの認証制度』などの提言や、「どんなに小さな施設であったとしても、誰が何を教えるのかということをしっかりプログラムすることがこれからの我々に求められた課題ではないかと思います。」といった多くのことをお話いただきました。

[画像:講演の様子]

「1年生から常に現場を意識した教育が必要なのではないか。その中にシミュレーション教育がもっと入り込む余地があるのではないか。」(小山先生)

※調査報告書はこちら http://janamef.jp/program_2015/

臨床実習前教育は新時代へ
~大人数シミュレーション授業~ (石川先生)

石川先生には、5,000平方メートルを超す国内最大の広さをもつ国際的で先駆的な学修環境を整えたシミュレーションセンターで、実際にどのような教育をされているかご講演いただきました。
先生の所属されている国際医療福祉大学(2017年4月開学)は、医学部1年生からシミュレーション教育を取り入れています。

主な講演内容

  • シミュレーション教育のミッション
  • 新しいコンセプトに沿ったカリキュラム
  • 臨床実習前教育での大人数シミュレーション授業
  • シミュレーション医療人教育のTipsと課題

「将来医師になったときに実践的な視点がもてるように」との視点で組まれた新しい枠組みでの医学部カリキュラムや、医学部1年生から始まる複数台のシミュレータを使用した多人数での循環器系・呼吸器系・消化器系器官別統合講義のプログラムをお話いただきました。

またシミュレーションセンターを立ち上げられた経験から、実際にヘルメットをつけて建設中のシミュレーションセンターに入り、教育のニーズに合うようレイアウトした方が良いといったお話もありました。

[画像:講演の様子]

「循環器系器官別統合講義は医学部1年生が対象なので、イチローⅡA のIII音、IV音を聞きやすく強調されたバージョンを利用してトレーニングをしています。」(石川先生)

共催セミナー参加者の声

実際に共催セミナーに参加された方は、どのように感じられたのでしょうか?
アンケートでいただいたご意見の一部を紹介します。

シミュレーション教育の在り方への提言

[画像:男性アイコン]

シミュレーション教育の指導者の育成が急務であると感じました。また早期から積極的にシミュレーション教育を取り組んでいく必要があると感じました。

[画像:女性アイコン]

現状で不足する項目(施設へ認証制度 指導者の育成 ガバナンス他)をあらためて認識しました。

臨床実習前教育は新時代へ

[画像:男性アイコン]

非常に先進的なシミュレーション教育について学ばせていただきました。1年生からシミュレータを十分に使い学ぶ学生が今後どんな医師になるのかとても興味深いです。

[画像:女性アイコン]

聴診トレーニングでは、部位と音の関連がシミュレータの活用で理解しやすくなっている。指示内容ごとにしっかりと学修目標が設定されていながら的をしぼった教育内容となっていて効果的と思われました。

最後に

セミナーにご参加いただいた皆様、小山先生、石川先生、ありがとうございました。
参加された方にとって今後の教育活動の一助となれば幸いです。
(※当日、満席で会場に入りきれなかった先生方、誠に申し訳ございませんでした。)
今後も、シミュレーション教育についてのセミナーや各地で行われている活動の取材記事など、ご紹介していきます。
どうぞこれからもご愛読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


▼ この記事に関するご紹介 ▼

小山 勇 先生
埼玉医科大学国際医療センター

石川 和信 先生
国際医療福祉大学

エッセンシャル臨床シミュレーション医療教育

エッセンシャル臨床シミュレーション医療教育
編者:Kirsty Forrest, Judy McKimm, Simon Edgar
監訳者:奈良 信雄先生/石川 和信先生

欧米のシミュレーション教育領域で活躍する分担筆者35 名による,“Essential Simulation in Clinical Education”初版を翻訳。シミュレーション教育の理論と実践を網羅、本邦初の臨床シミュレーション評価の手引きとなっています。ぜひお手に取ってみてください。

詳細はコチラ!

更新情報をお届けするメールニュースを受け取りたい方はこちら
*必須
*必須