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産婦人科 若手育成セミナー
産婦人科領域を盛り上げたい!
熱い想いと魅力が詰まった院内研修

こんにちは、WEB管理担当のウエハラです。今回は東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座で開催された若手育成セミナーの様子をレポートします。

*この記事は2021年度 医学・歯学教育教材カタログに掲載された特集をWEB用に再編したものです。

~以下レポート~

医療の未来を切り拓く仲間を歓迎します

岡本 愛光 先生

東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 主任教授

東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座は、創設117年目を迎え、現在162名(令和2年7月)の医局員を擁する本邦有数の大教室です。全医局員が最先端の知識に触れインターナショナルな広い視野を身に着けるため、大学院進学や国内外留学にも力を注いでいます。医局員全員が一丸となって、附属4病院ならびに15の関連病院・施設において産科、婦人科腫瘍・生殖内分泌、女性医学を中心に精力的な臨床・研究活動を行っています。日々新規診断法・治療法の開発に邁進していきます。

分娩介助シミュレーション

開催の背景

初期研修医プログラムが2020年から産婦人科が必修となったことをきっかけとして、初期研修医の方々へのより良い教育と産婦人科の魅力をもっと知ってもらいたいという想いがありました。また、昨年医局内での教育に力を入れるためのワーキンググループの立ち上げがあり、入局したての先生を対象とした今回のセミナーを開きました。 当初2020年開催の企画は4月と9月の2回を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、4月開催は延期しました。今回(9月6日)の開催は、少人数で広い会議室にて換気状況に配慮して行いました。シミュレータを活用したハンズオン形式を取り入れることで、感染症対策下での3密を避けたセミナーが可能となりました。

少人数制!納得いくまで 親切指導
(受講生8名に対して指導医8名)

丁寧で臨場感あふれる実技指導が大好評でした。指導医はシミュレーション教育の経験があり、若手教育にも興味がある中堅の先生を中心に構成。各講義において受講生から多くの質問が上がり、内容の濃い熱い一日となりました。

スケジュール

  

物品リスト(1グループ4名の場合)

徹底した感染症対策下での開催

・2グループに分けた受講で3密を回避

・収容率50%以下の会議室を使用

・マスク着用/手指消毒用アルコールの設置

・アルコールを用いたシュミレータの消毒

主催者の想い

笠原 佑太 先生

東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 助教(専門:生殖内分泌学)

産婦人科の魅力を伝えたいという思いで、今回のセミナーを企画し、入局してすぐ困るような周産期関連中心のプログラム内容にしました。講義形式で魅力を語るにとどまらず少人数制ハンズオンを通し、産婦人科診療の魅力をダイレクトに体験してもらいました。今回のセミナーで得た知識、経験を学びのきっかけとし、臨床の現場で使えるスキルとして高めていってほしいと思います。


指導医の想い

小田嶋 俊 先生

東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 助教(専門:婦人科腫瘍・内視鏡手術)

婦人科のエコーを担当し、今回は正しいエコーの使い方を重点的に教えました。患者さんを目の前にしてエコー装置の使い方を教えるのはデリケートなところもありなかなか難しいです。事前にファントムを使えば使い方だけでなく、見えた症例を正しく評価することも教えられます。座学で所見を説明をしても眠くなるので、ハンズオンで教えると、受講生が楽しみながら意欲的に知識を吸収できて良いと思います。

シミュレータを用いたハンズオン

指導医や若手の意見を集めて、ニーズに沿ったオリジナリティある内容にしました。

婦人科診察(講義+ハンズオン)

経腟エコーの適切な動かし方を学びます。婦人科超音波診断ファントムを使うことでより早く診察のイメージやスキルが上がることを目標にしています。指導医がお手本を見せた後に、受講生がエコーを操作し症例を見ていきます。

婦人科診察(ハンズオン)

クスコ式腟鏡での確認、細胞診も実施しました。

分娩(ハンズオン)

正常分娩だけでなく、吸引器を使った吸引娩出術も学びます。手技の流れを体で覚えていきます。鉗子分娩のデモンストレーションも見学しました。

産科危機的出血(講義+ハンズオン)

妊産婦死亡原因で最も多い産科危機的出血について、分娩介助シミュレータを使って初期対応と知識を学びます。

産科超音波 (ハンズオン)

胎児超音波診断ファントムを使い推定体重計測や羊水量の計測、頭部、心臓、胸部、腹部の構造観察を行いました。

専攻医の声

[画像:男性アイコン]

「実物の経腟プローブを使ってトレーニングでき、臨床現場に近い形で良かった。」

[画像:女性アイコン]

「プローブ操作、手順、症例の見るポイントをしっかりおさえることができた。」

[画像:男性アイコン]

「いろいろな疾患が観察でき、手技の上達を実感することができたのが良かった。」


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