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医学・看護のシミュレーション教育情報をお届けするWEBマガジン

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シミュレーション教育による人材育成
前編:クリニカルスキルアップセンター紹介
島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンター センター長 狩野 賢二

こんにちは、WEB管理担当のウエハラです。今回は島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターの狩野賢二先生より、新人看護職員研修はじめシミュレーションの事例をご紹介いただきます。全3回に分けてお届けします。

シミュレーション教育による人材育成

前編:クリニカルスキルアップセンター紹介(★当記事です)
中編:シミュレーション研修事例_Part1(6月掲載予定です)
後編:シミュレーション研修事例_Part2(6月掲載予定です)

*この記事は2023年度 新人看護職員研修 教材カタログに掲載された特集をWEB用に再編したものです。

島根大学医学部外観

島根大学医学部附属病院外観

シミュレーション教育による人材育成

狩野 賢二 先生 
島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンター センター長

 近年、医師不足、看護師不足、医療事故などの医療を取り巻く環境は厳しさを増しています。 しかし、医療の知識や技術は経験が重要であり、従来型の医学教育では医療者の養成に時間がかかるばかりでなく、医療安全においても問題がありました。したがって、最近は多くの 医療施設で医療技術のトレーニングのために医療シミュレータを用いるようになりました。医療シミュレータによる経験は、実臨床の経験に匹敵すると言われるくらい重要です。島根大学医学部ではシミュレーション教育を専門に担う部署として附属病院にクリニカルスキルアップセンターを平成21年10月に開設致しました。開設当初は看護学科棟に3部屋の実習室で活動していましたが、附属病院の再開発工事に合わせて平成24年10月に現在の外来棟2階へ移転致しました。クリニカルスキルアップセンターの実習室は総面積499㎡で研修目的に応じた17部屋があり、高機能シミュレータ6種類8体、中機能シミュレータ28種類82体、手技訓練シミュレータ45種類452体を保有しています。クリニカルスキルアップセンターは、地域における医療技術の向上に貢献し地域に根ざす医療人育成を支える人材の創出に貢献するために、各医療機関と密接に連携してシミュレーション指導者の養成を行っています。 

平面図

島根大学医学部附属病院外来診療棟2階
総面積:499㎡(廊下含)

A:地域の模擬患者さんにご協力いただき、積極的に医療面接のトレーニングを実施
B:カーテンを引くと4床部屋となるため様々なトレーニングが実践可能

C:シミュレータ“HPS”では麻酔管理や薬物投与による生体反応を確認しながらのシミュレーショントレーニングが可能
D:各実習室に設置されているカメラの映像を視聴しながら研修をすぐに振り返ることができるため、より効果的なトレーニングがおこなうことが可能

E:集合研修などにも利用できる広めのスペースで、可動壁で2部屋に分けることが可能
F:採血やエコーを学ぶことができる

G:当院の病室は大きく分けて2パターンあり、勤務する病棟と同環境でのトレーニングが可能
H:クリニカルスキルアップセンター受付

次回は当施設で実施されている、「インストラクター養成」の研修を余すことなくご紹介!!お楽しみに。

講師紹介:狩野賢二 先生

島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターセンター長

医療における人材育成は、経験から学び、その内容を次の経験に活かすことが重要だと思います。この意味においてシミュレーション研修は最も効果的な学習方法の一つです。シミュレータを十分に活用して多くの経験をして頂きたいと願っています。

施設情報

 島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターは、医学生、看護学生などの医療系学生、研修医、医師、看護師、薬剤師、検査技師などの医療専門職を対象に、医療に関する様々な技能トレーニングの機会を提供します。





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